育児

川崎病で入院(2歳8カ月男児)した息子の症状・治療・入院記録

息子は、2歳8ヶ月の時に川崎病を発症しました。

本記事では

  • 川崎病とは
  • 川崎病と診断された息子の症状
  • 川崎病の治療
  • 川崎病による2週間の入院記録

こちらをご紹介しています。

川崎病を疑われる6つの症状

川崎病は小児科の川崎富作先生が最初に報告した原因不明の病気です。
全身の血管に炎症が起こる病気で、4歳以下の乳幼児がかかりやすく、日本では一年間に15000人くらいの人が発病しています。

小さなお子さんはBCGを注射した場所が紅く腫れ上がることも、特徴的な症状の1つです。

川崎病の症状
  1. 5日以上の発熱
  2. 両目の充血
  3. 舌や唇が赤くなる
  4. 色々な形の発疹
  5. 手足が赤く腫れる
  6. 首のリンパ節が腫れる

この6つの症状のうち、5つ当てはまると川崎病と診断されます。

川崎病 診断された時の3つの症状

息子の症状は

  • 発熱
  • リンパの腫れ
  • 軽い発疹

上記の3つでした。

発熱

38~39℃の熱が4日間続いていました。
途中で37℃台までに下がることもありましたが、薬が切れればまたすぐに上がってしまいます。

リンパの腫れ

発熱から1~2日経った頃から「首が痛い」と言うようになりました。
パッと見は分かりませんが、触るとしこりのような大きな腫れがあり、呼びかけると首が痛くて回せないので振り向きません。
横に寝ていて起こそうとすると、とても嫌がりました。

軽い発疹

うっすらとですが、発疹が出ていました。
しかし、息子の場合は医学書にあるような分かりやすいものではなく、本当にうっすら。

実際そこまで酷くはなく、また体幹のみにしか出ていなかったためこれも「川崎病」と決定するに悩ましいものの一つでした。

最初はただの「風邪」と診断され、解熱剤を投与していましたが熱は一向に下がらず再受診。
血液検査や溶連菌等様々な検査をしたところ

ドクター
ドクター
白血球の値が19000になっていました

そして、正直先生も自信はないけど、川崎病を疑っているとのことで以下のことを言われました。

  • 川崎病の症状すべてに該当していない
  • そうだとしても白血球の値はおかしい
  • 川崎病は早期発見なら完治も早くなる
  • 今すぐ大きな病院に行き、治療した方が良い

そう言って、先生は大きな市民病院への紹介状を書いてくれました。

川崎病の治療

川崎病の最大の恐ろしさは、その症状ではなく、合併症である冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)です。

冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)とは

心臓の筋肉に血液を送っている冠動脈の血管壁に強い炎症が起きると、血圧に耐えられなくなって血管が広がり瘤(こぶ)を作ることがあります。
それを「冠動脈瘤」と言います。

大きなこぶができてしまうと、将来、血管が狭くなったり血のかたまり(血栓)で詰まったりして、狭心症や心筋梗塞を起こす危険性が高くなります。
したがって、川崎病の治療の最大の目標は冠動脈瘤を作らないようにすることとです。

なので、今回10~14日間治療をした後も、1週間、3ヶ月、6ヶ月・・・と定期通院が必要になるとのことでした。

投薬1.免疫グロブリンの投与

まずは、免疫グロブリンという薬の投与です。

免疫グロブリンとは

はしかやおたふく風邪などにかかると血液中に抗体ができますが、この抗体成分を免疫グロブリンといい、私たちの体の中に入ってきた病原体などから守ってくれています。
この免疫グロブリンを高純度に精製して作られたものが「免疫グロブリン製剤」です。

1984年にその有効性が証明された治療法です。
免疫グロブリンがどのように作用を発揮するのか十分解明されていませんが、下記の3つの作用が考えられているそうです。

免疫グロブリンの効果
  1. 炎症を抑える
  2. 毒素を中和する
  3. リンパ球や血小板の働きを抑える

この治療法は全身の炎症を抑えて冠動脈瘤の発生を予防するのに、現時点で最も効果的な治療法だそうです。
後述しますが、アスピリン単独の治療法と比較して、冠動脈瘤の後遺症を大幅に減らすことができるとのこと。
現在では川崎病の患者さんの90%近くがこの治療を受けています。

免疫グロブリンを摂取すると、生ワクチンの投与が出来ない・もしくは効果が消えてしまうものがあります。
はしか(麻疹)、風疹、麻疹・風疹混合[MR]、みずぼうそう(水痘)、おたふくかぜのワクチンのスケジュールに気をつけなければなりません。

投薬2.アスピリンの投与

免疫グロブリンと一緒に、アスピリンも投与します。

アスピリンとは

血液を固まりにくくして血栓ができるのを予防するとともに、血管の炎症を抑える治療法です。

川崎病 入院記録

川崎病と診断されてから即入院となり、2週間ほど入院しました。

入院1日目

入院1日目の息子の様子です。
川崎病と思われる症状がほぼ出ており、ぐったりとして元気もなく、食事もほとんど食べませんでした。

  • 熱(38~40)
  • 目の充血
  • 不機嫌
  • 発疹
  • 食欲不振
  • 口唇の赤み

入院してすぐはまだ他の病気の検査もしており、川崎病の治療が本格的に開始されておらずかなり辛そうでした。

入院2日目

入院2日目の息子の様子です。

  • 目の充血
  • 発疹
  • 食欲不振
  • 口唇の赤み

入院1日目の午後くらいから川崎病の治療が開始されました。
先生によると

ドクター
ドクター
翌日の午前くらいには熱が下がるでしょう

とのことでした。
仮にもし熱が下がらなかったら、別の治療方法を考えなければならないということで、どうか熱が下がって欲しいとドキドキ・・・。

という私の心配をよそに、川崎病の治療が開始されてからは一気に熱が下がりました。

熱がないということで活気も出てきて一安心。

この時、心のどこかで川崎病ではないんじゃないかという気持ちがありましたが「やっぱり川崎病だったんだな」と改めて痛感しました。

入院3~7日目

入院3~7日目になると、ほとんど川崎病の症状は出なくなり、これまでのような活気ある息子に戻っていました。
入院1~2日目がピークで、そこからは川崎病と思われる症状はほとんど出ていません。

そして7日目は胸部エコー(こぶが出来ていないか確かめる)日。
他の方のブログで「入院が1週間だった」という話を目にしたこともあり、息子も経過が良ければ退院できるかも!?と淡い期待を抱いていましたが・・・。

息子が入院した病院は、川崎病の後遺症である冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)の経過をしっかり見ていくという方針があるため元気になってもしばらくは入院してもらうとのことで退院はありませんでした。

入院8日目

入院8日目で、ようやく清拭から入浴の許可が出ました。
そして点滴も外すことが出来ました。

順調に回復しているのが目に見えて分かるので、家族みんなで喜んだのも束の間。

  • 発熱

なんと、発熱していました。
夜中に最高で38℃まで上がったとあとから看護師さんに聞きました。

慌てて先生に確認すると、

ドクター
ドクター
免疫グロブリンやアスピリンが原因かもしれません。

そう言われました。
その他の症状が出ていないことから、川崎病ではないと言われました。
そして、川崎病を発症したことで発熱しやすくなったということでもないそうです。

入院9~12日目

一度発熱はしてしまいましたが、その後すぐに解熱。
入院10日を過ぎると、とてもとても元気で入院している理由が分からないくらい元気になりました。

  • 症状:なし

この時既に何の症状もなく、ご飯もしっかり食べ、薬も上手に飲めるようになり入院生活にも慣れてきた様子でした。

入院13日目

入院13日目になると、川崎病の症状である「指の皮のめくれ」が出てきました。

とは言っても、親指にほんの少し。

  • 指の皮のめくれ

この日はエコーの日でしたが、エコーも問題なし。
入院から13日目で退院が決定しました!

川崎病 14日間の入院費用について

今回14日間入院した際に発生した費用と最終的な請求額をご紹介します。

有料だったもの

小児医療証があるので、基本的にはお金は発生しませんが

  • 衣類(借りたもの)
  • 食事

上記のみ自己負担でした。

衣類は自宅から持ってこればもちろん無料なんですが、即日入院だった日と、エコー時は前開きの洋服ということで何枚かお借りしました。

請求額

以上のことから、今回の請求金額は

18,720円

でした。

上記は、ほぼ食事代(500円くらい)です。
入院・治療費が無料なので、14日間の入院なのにかなり安いです。

退院してからの注意事項

川崎病の一番怖いのが、後遺症です。
特に冠動脈(心臓の血管の一部)が瘤のように膨らむ冠動脈瘤ができることがあるというのが、川崎病の怖いところ。

その冠動脈は外側からは見えません。
そのため退院後、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後・・・と定期検診を受けることになりますが、その前に日常生活の注意点について聞いてみました。

日常生活について

基本的にいつも通りで問題ないとのことです。
生活、食べ物等に禁止事項等はありませんでした。

ただし、予防接種だけは免疫グロブリンを投与したことで効果がなくなるものがあるので、スケジュールにだけ気を付けてくださいとのことでした。

アスピリンの服用

退院後約1ヶ月間アスピリン(朝1回)を服用します。
飲み合わせ等は特に注意点はなく、普通に飲めば大丈夫とのこと。

「アスピリンを服用すると血が止まらないので注意!」・・・なんて話もありますが、普通の切り傷擦り傷程度だったら大丈夫だそうです。

ただし、インフルエンザの時には服用を中止した方が良いそうです。

保育園での生活について

保育園での生活もこれまで通りで大丈夫だそうです。

息子の保育園では、38℃になるとお迎え要請があります。
その体温の基準も他の子と同じで問題ないとのことでした。

次に発熱した時は

通常の発熱なら、これまで通りで問題ないそうです。
ただし「原因不明の高熱が何日も下がらない」場合は、かかりつけ医と相談して川崎病の再発を可能性に入れても良いとのことでした。

ドクター
ドクター
一度川崎病を発症しているということは、他の子よりも早期発見しやすくなりますよ

そのため、高熱が出てからと言ってむやみに血液検査とかはしなくても大丈夫とのことでした。

川崎病 症状・治療・入院記録の感想

後に聞いた話ですが、保育園でも私の勤務先のお子さん(もしくは甥姪)でもかかったことがある人がおり、皆元気に再発もなく過ごしているようでした。
話してみるとそれなりの人数がおり、決して珍しい病気ではないように感じました。

初めての入院だったので最初は24時間交代で泊まり込んでいましたが、親も体が持たず、また流石に14日間も仕事を休むわけにもいかず4日目くらいからは寝るのを見届けてから帰宅するようになりました。

入院中はTVがなかったので退院後だらだらとEテレを見る癖もなくなるという嬉しい効果もあったというのが後日談です。

あまり気に病まず、これからも元気に過ごして欲しいと思います!